Web3.0を楽しむためのMask Networkガイドでは、Maskアプリの使い方を分かりやすく解説していきます。
目次
Mask Networkとは
Mask Networkとは、2017年にSuji Yan氏が設立した 「スジテク合同会社」 のアプリケーションサービスの一つです。
スジテク合同会社は、アメリカと日本を拠点に事業展開している会社で、Mask Network 以外にも「Twidere X」や「Tessercube」というアプリケーションをリリースしており、過去にはSNS共有アプリ「NEKOME」も展開していました。
Mask Networkは、既に海外では高い評価を獲得しており、特にアジア圏に強いパートナやサポーター達を獲得しています。
Maskでは、従来のWeb2.0のアプリケーションをWeb3.0の形式で使用できるようになります。
例えば、Twitter利用者は、ツイートを暗号化することができるようになります。
その他にも、仮想通貨のウォレットをTwitterと連携させることで、Twitter上で仮想通貨の売買ができるようになったり、エアドロップのClaimやNFTの送付など様々なことが出来るようになります。
現在もMaskの開発は進んでおり、日々出来ることが増えていっています。
Web 3.0って何? Web2.0との違い。そもそもWeb1.0とは。
これは、既に国内でも多くの記事が出ているので、ここではシンプルに書かせていただきます。
Web 1.0 とは、94~04年までの時代のネット社会のことで、発信者からの一方的な発信を受信者が受け取るという一方通行な「読み取り専用」な動きを指します。
例えば、Net Scape。
Web2.0とは、05~21年までのSNSなど、Web1.0時代には発信を受け入れる側が逆に発信できるようになり、相互間でデータのやり取りが出来る事を指します。キーワードは、「モバイル」、「ソーシャル」、「クラウド」。
例えば、Instagramです。発信し、それを閲覧した人がコメントをする。
このWeb2.0のデメリットは、「中央集権管理」ということです。
例えば、LINE。
サービスを使うユーザーの情報が円の中心へ集まっていきます。
そして1ヶ所に集まったデータが、お粗末な管理体制ゆえ漏洩することは珍しいことではありません。
しかし、Web3.0は、その逆で情報が円の中心ではなく、円の外側 (前後左右)に散らばっていくことで「非中央集権管理」の体制になります。
Web3.0とは、従来のWeb2.0とは異なり、データを分散し、プライバシーを保護することができるようになる事を指します。その他にも「AI」や「エッジコンピューター」がキーワードとして挙げられますので興味がある方は、Googleで更に検索してみてください。
Mask Network 創設者 Suji Yan氏について
Suji Yan 氏の学歴と職歴
まず、Suji Yan氏について説明する前に、彼の経歴を確認してみましょう。
LinkedinにはSuji氏の情報がありますので、それをまとめてご紹介します。
年 | 学歴・職歴 | |
2014 | Shanghai Songjiang No.2 High School | 卒業 |
2014 | イリノイ大学 情報工学を専攻 | 入学 |
2015 | Software Engineer Intern, Co-op | インターン 期間4ヶ月 |
Independent Journalist として活動開始 | 期間 1年3ヶ月 | |
Takefive Interactive を複数名と共同設立 | 期間 2年1ヶ月 | |
2016 | Software Engineer Intern | インターン 期間6ヶ月 |
2016 | 東京大学 | 留学 期間1年間 |
2016 | 合同会社Sujitech を設立 | |
2017 | イリノイ大学 | 中退 |
Independent Journalist としての活動を終了 | ||
Mask Networkを設立 | ||
現在に至る。 |
イリノイ大学は、工学系の専攻では世界4位の大学で、Youtube設立者のスティーブ・チェン氏の卒業した大学としても有名です。
また、マイクロソフトの社員は、こちらの大学出身の方が非常に多いのはビル・ゲイツ氏も2004年のスピーチで話してます。
Maskの日本法人にあたる合同会社Sujitechを留学中に設立し大学を中退しました。
そして、創業から1年も経たないうちに、李豊氏より約1億円の出資を受けます。
李豊氏は、Coin Baseの初期出資者の一人でも有名な投資家です。
Suji氏は攻殻機動隊に影響を受けたのでは???
Mask Networkのアイコン、どこかで見たことがありませんか? そう、筆者も大好きなアニメ『攻殻機動隊』に出てくる「笑い男」のアイコンと酷似しているのです。
『攻殻機動隊』では、出演するキャラクターの多くが「脳」を「電脳」に変換しており、一般的に私たちが使っているスマホやPCなどの「デバイス」を使用しなくても、「電脳」内で人と人同士の通信が可能です。
その中でも、私が魅力を感じたのは、「秘匿回線」を使用した「通信」です。主人公の草薙素子が仲間と通信を行う際、盗聴の恐れがある場合は「秘匿回線」に切り替えて通信を行います。
私は秘匿回線を使いたいという個人的な意図ではなく、単純に「おお、かっこいいな」と感じ、いつか「電脳の世界」でもそういった通信が実現されることを期待しました。
『攻殻機動隊』は、複数のアニメシリーズがあり、海外でも多大な影響を与えており、映画『マトリックス』の監督であるウォシャウスキー姉妹も、マトリックスの映画製作に際して『攻殻機動隊』から多大な影響を受けたと以前のインタビューで語っていました。
おそらく、Suji氏も、Web3.0時代において重要となる「プライバシーの確保」を、『攻殻機動隊』のアニメを鑑賞しながら思いついたのではないかと思われます。
現在、Mask Networkをインストールして出来ること
現在、Maskはβ版ではありますが、既に多くの機能が搭載されています。
大きく3つのカテゴリに分けられます。
- NFT
- Personal Finance / DeFi
- Broader Web 3.0
それらを更に細かく分けていくと、下記の14項目に区分できます。
- File Service
- Lucky Drop
- ITO ( Initial Twitter Offering )
- MaskBox
- Swap
- Fiat On-Ramp
- Collectibles
- Snapshot
- GitCoin
- Valuables
- dHEDGE
- LootMan by Mint Team
- GoodGhosting
- PoolTogether
現在はベータ版ですので、使いにくい部分もあるかもしれません。そこで、次回以降のブログ記事では、より使いやすくするための設定方法や機能の使い方を紹介していきます。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回は、「インストールから初期設定、暗号化でのツイート方法」です。