こちらの記事では、10月31日のCelestiaメインネットローンチと、それに伴う $TIA の配布から発生した
エアドロップについて公式ドキュメントの内容を元に今後のアクションの判断材料となる情報を提供します。
目次
Celestiaのエアドロップについて
Celestiaのエアドロップの条件と配布方法は、既存のクリプト民に対しては非常に好印象な仕組みになっていました。
Celestiaのエアドロップ配布条件
まず、今回の対象者はDeveloperが7,579名。オンチェーンのアドレス対象数は576,653でした。Optimismの第1回目は248,699だったので2倍以上が対象です。
配布数は、全体の発行数量に対して6%の60,000,000 $TIAでした。
今回の配布対象者は大きく4つに分かれていました。
条件カテゴリー | 条件詳細 | TIA |
Research and public goods | イーサリアム、ロールアップ、ビットコイン、コスモスの貢献者: 公開されているGitHubで、これらのプラットフォームの公共財や主要なプロトコルインフラに貢献している人々。 改善提案への貢献者: イーサリアム改善提案(EIPs)とビットコイン改善提案(BIPs)に対する公開GitHubの貢献者。 Eth Researchの参加者: Eth Researchにおいて、ディスカッションのトピックを作成し、投稿している参加者。 | 6M |
Early modular ecosystem | モジュラーサミットの貢献者: モジュラーサミット1と2で取り上げられた組織や重要なリポジトリ、および2023年7月のCelestiaのエコシステムマップに掲載されている貢献者。 モジュラーフェロー(第1期生): モジュラーテクノロジーの研究や開発に従事する第1期のフェロー。 | 14M |
Early adopters of Ethereum rollups | L2 Beatによるトップ10ロールアップのアクティブユーザー: TVLでトップ10にランクインするロールアッププラットフォームの中で、最も活動的な上位50%のユーザー。 | 20 M |
Stakers and IBC relayers on Cosmos Hub and Osmosis | ステーキング参加者: 75ドル以上をステーキングし、ステーク量とオンチェーン活動度に基づいて割り当てられる人々。 IBCリレイヤー: インターブロックチェーン通信(IBC)プロトコルを使用して、異なるブロックチェーン間でのトランザクションリレーを行っている人々。 | 20 M |
上記の条件の中から、当ブログを読んでいるエアドロハンターの皆様に最も関連づく「Early adopters of Ethereum rollups」について詳しく見ていきます。
Early adopters of Ethereum rollups
こちらでは、当該条件について詳しく見ていきます。
まず、スナップショットは2023年1月1日でした。
下記が対象のチェーンです。
- OP Mainnet
- Arbitrum One
- Arbitrum Nova
- Starknet
- zkSync Lite
- dYdX (StarkEx)
- Immutable (StarkEx)
- SoRare (StarkEx)
- Loopring
- Metis Andromeda
上記のEthereumロールアップ上での上位50%のアクティブユーザーに対して2,000万 $TIAが配布されました。配布数量はスコア性に基づき決定され、2023年1月1日の時点で、L2BeatのTVLでトップ10のイーサリアムロールアップに50ドル以上のバランスを持つユーザーが対象です。高いスコアを持つユーザーほど、アールアドプターや頻繁に使うユーザーと見なされます。特に以下のようなActivityがポイントに影響するとのことです。
- スマートコントラクトやアプリとのやりとり
- ENSドメインを所有
- Gitcoinへの寄付
- ガスとして消費したETHの量
- 最後の取引からの経過時間
このポイントシステムはTrusta LabsのMEDIAスコア方法に基づいており、偽アカウントや一般ユーザーではないアドレスは除外されています。下記の除外リストの対象になっているアカウントアドレスは$TIA配布においても対象外となります。またその他にも、Trusta Labsの分析により、シビル(偽アカウント)である可能性が高いと判断された場合やオンチェーンの悪用に関連する既知のアドレスや、その他のコンプライアンスに関する基準を満たさないアドレスも除外対象です。
- Hop’s sybil list
- Hop’s exchange/relayer blocklist
- OP Airdrop #1 sybil filter
ネクストアクションとして
これまでの記事なども踏まえてAir Drop Guide 3.0では以下をオススメします。
共通
- アカウントの年齢
早期にウォレットを作成しておくことをオススメします。 - 活動月数
毎月のトランザクションを発生させることが重要です。 - EVMだけでなく、Aptos、Cosmos、Sui、Seiなども触る
包括的にカバーしておくことをオススメします。
もし難しい場合は、EVM > Cosmos ( 特に $ATOMのみのステーキングはコスパが良いです )> Aptos > Sui = Sei
イーサリアム
- ENSの取得。
- 一定数のETH保有 ( $150 ) / 理想 1$ETH。
- イーサリアムから各ロールアップの公式もしくは公式推奨ブリッジよりETHを移動。
推奨金額は0.1 $ETH 以上。
Arbitrum https://bridge.arbitrum.io/
Base https://bridge.base.org/deposit
Linea https://bridge.linea.build/
Scroll https://scroll.io/bridge?utm_source=Layer3
zkSync https://lite.zksync.io/
イーサリアムロールアップ上
- エアドロップ獲得先のチェーン上のネームサービスの取得。
例 ) 次にScrollを目指すのならば、.scrollを取得。 - 一定の取引数とコントラクトの積み重ね。
ロールアップ上の方がガス代が安いため。 - 取引金額 ( USDベース)
ブリッジやスワップで積み重ねる。 - Gitcoin上での寄付
- デリゲート / ステーキング
$OPは、次回エアドロップ獲得のためにデリゲートしておきましょう。
$TIAは、恐らくステーキングしておいたら他プロジェクトのエアドロ対象になると予測しています。特に冬相場が終わりつつあるので、エアドロの連鎖が生まれてきつつあります。最終出口としては、次回BTC最高値更新辺りを当ブログでは考えています ( 投資助言ではありません )。
*ガス代の利用料については費用対効果が不透明の為、オススメに入れてません。
便利なエアドロップ関連ツール
- Trust Go
今回、Celestiaが採用したスコア制度などを開発しているサービスです。
上記のリンクよりアクセスして、ウォレットを接続してください。
zkSync Era, Starknet, Lineaの自分のスコアが確認できます。
Celestiaの$TIA配布方法について
最後に、$TIAの配布方法です。
大半のエアドロップでは、配布対象のトークンをユーザーが自ら指定のサイトに訪問しClaimをするケースが多いです。例えば2023年の大型エアドロップでは$ARBではないでしょうか。
この「ユーザー側がClaimする方式」だとClaimサイトがアクセス過多になり、公平に各ユーザーがClaimできなくなる場合があります。場合によっては数時間拘束されるケースもあります。
その結果、一部のユーザーの間では配布対象のトークンに対してネガティブな印象を持つ事になります。今回の$TIAは、上記の方式と異なりプロジェクト側が対象のウォレットアドレスへ配布するものでした。
参考文献
TIA Documentation By. Celestia Foundation - https://docs.celestia.org/learn/tia
Initiating Genesis Drop By. Celestia Foundation - https://blog.celestia.org/genesis-drop/