
パーペチュアルオプションとはGammaSwapのパーペチュアルオプションは、価格データ(オラクル)を使わず、どんなトークンでもレバレッジ取引ができる新しい仕組みです。ユーザーはプールから流動性を借りてポジションを作り、担保をスマートコントラクトに預けます。ボラティリティ(価格の変動)が借入手数料を上回ると利益が出ます。
- 特徴:
- レバレッジはLTV(融資対価値比率)で調整。高いLTVは利益が大きいが、清算リスクも高い。
- 通常の先物とは異なり、清算価格ではなく「清算までの時間」が設定され、プールの利用状況やレバレッジで変動。
- トレーダーはポジション維持のため、流動性提供者に借入手数料を支払う。
目次
ポジションの種類
- ストラドル:
- 価格の上下どちらでも利益を狙う、ボラティリティに賭けるポジション。
- 担保は50:50の比率で、価格影響が少なく低コスト。
- 開始時のデルタ(価格感度)は0で、価格が動くと増える。
- 用途: 価格の方向を気にせずボラティリティを活用したい場合や、LPポジションのヘッジ。
- ロング:
- 価格上昇を予測し、ボラティリティの高いトークン(例: ETH)に偏ったポジション。
- 例: 1,000ドルのポジションでETH60%(600ドル)、USDC40%(400ドル)。
- デルタは正で、価格上昇で増加。初期レバレッジは1~5倍。
- 用途: 上昇相場を狙う。
- ショート:
- 価格下落を予測し、安定トークン(例: USDC)に偏ったポジション。
- 例: 1,000ドルのポジションでUSDC60%(600ドル)、ETH40%(400ドル)。
- デルタは負で、価格下落で増加。初期レバレッジは1~3倍。
- 用途: 下落相場を狙う。
ポジションの開設と閉鎖開設:
- トレードページでプールを選び、ポジション(ストラドル、ロング、ショート)を選択。
- 担保トークンと金額を入力、LTV(レバレッジ)を設定。
- 高LTVは高リターンだが清算までの時間が短い。
- スリッページ(価格変動許容範囲)や手数料を設定:
- 価格スリッページ: トレード時の価格変動を制限。
- リバランススリッページ: ロング/ショート時のトークン比率調整の影響を制限。
- オリジネーション手数料: プール利用率が高い時に増える手数料。
- 「承認」「確認」を押し、ウォレットでトランザクションを承認。
閉鎖:
- トレードページで閉鎖したいポジションを選び、「閉鎖」をクリック。
- 支払い額と受取トークンを選択。
- 全額返済でポジション完全終了、一部返済でポジション継続(担保減少)。
- ポートフォリオページの「履歴」で閉鎖/清算履歴を確認。
注意: スリッページを低く設定しすぎると取引が失敗する可能性あり。
用語
- LTV(融資対価値比率):
- 債務÷担保で計算。95~99.3%で開始、99.5%超で清算リスク。
- 清算までの時間:
- LTVと借入手数料に基づく清算までの推定時間。高レバレッジで短くなる。
- ポジションサイズ:
- ポジションの規模をドルとLIUs(Gamma独自の債務単位)で測定。LIUsは価格変動でも一定。
- 開設コスト:
- 手数料(取引手数料、オリジネーション手数料)とスリッページを含む。
- デルタ:
- 価格変動に対するポジション価値の変化率。ストラドルは開始時0、ロングは正、ショートは負。
- シータ:
- 借入手数料による1日ごとの価値減少。高LTVで大きくなる。
PnL(損益)の計算
- トレードページでの確認:
- プールでポジションと預入額を入力すると、左側にPnLが表示。
- チャートで価格変動率とPnLを確認(借入手数料は含まず)。
- レバレッジを上げるとリターン増、ただし清算までの時間は短縮。
- 計算機の使用:
- トレードツール右上の計算機ボタンでアクセス。
- ポジション、預入額、想定退出価格を入力し、PnLや詳細(LTV、デルタ、シータ)を確認。
- 借入手数料は計算に含まれない。
ポイント
- 簡単な仕組み: プールから借りて担保を預け、価格変動で利益を狙う。レバレッジが高いほど利益もリスクも大きい。
- リスク: 高LTVは清算までの時間を短くし、失敗リスクを高める。スリッページ設定も慎重に。
- 便利ツール: トレードページや計算機でリアルタイムにPnLや詳細を確認可能。