2023年に仮想通貨のエアドロップを獲得するために大事なこと | 3つの「重要性」その1

前回の記事では、エアドロップで獲得したトークンの「出口戦略」について書きました。
まずは、「出口戦略」を決めないと、動いていく際の軸が定まらず結果としては徒労に終わる可能性が高いからです。
出口戦略を決めた後は、下記3つの「重要性」をプロジェクトを触りだす前に考えましょう。

  • 必要性 - そのプロジェクトがトークンを発行する必要があるか?
  • 独自性 - そのプロジェクトは、オリジナルか?
  • 計画性 - トークン設計がしっかりと考えられているか?

必要性 | そのプロジェクトがトークンを発行する必要があるか

「発行する必要があるか」には、2つの意味合いがあります。

  1. そのプロジェクト自体におけるトークンの必要性
  2. トークン発行のタイミング - 時期

そのプロジェクト自体におけるトークンの必要性

そのプロジェクトに独自トークンが必要なのか?という所です。

現在、トークンの使い道は、主に「ガス代」、「ガバナンス ( = 投票券 ) 」、「独自マーケットでの売買」による用途が大きいです。その他にも、「担保」や「流動性の供給」にも使い道はあります。

ここで例えば、最近話題のクエスト系プラットフォームのトークンの必要性について書いていきます。

例えば、Project Galxeは発行のタイミングが良かったので当初は非常に良い値段が付きました。
Coin ListでのSaleが1$GAL = 1.5$USだったので、 10倍以上でした。
しかし、今では時にはSale価格を割る時もあります。

https://www.coingecko.com/en/coins/galxe

これは、やはりバブル時代は値段がつくけど、「よくよく考えたらこのプロジェクトって ガバナンスにしか使えないから持っていても意味なくない?」とプレイヤーの目が覚めた結果なのではないでしょうか。(個人的見解です。)

今後、このトークンのユーティリティが増えるとなると考えられるのが「担保」が一つ。しかし、価格のボラティリティが激しいので、預けて他のトークンを借り入れた翌日には強制清算を食らう可能性があります。
そうなると、「担保」としての使い道は無し。

では、「独自マーケットでの売買」はどうでしょう。
正直、何を売るのか?という所です。
掲載を依頼するプロジェクトに対して、$GAL支払いでと言ったら良いかもしれませんが、それで売買が活発になるのか悩ましい所です。

「流動性の供給」ではどうでしょう。
厳しく見たら昨年の7月からチャート上では、人々から注目されて来て無くなっていることがわかります。
「流動性の供給」の目的は、売買手数料収入です。
しかし、売買が活発にならなければ、手数料収入は期待できません。
なので、ここも✗。

じゃあ、最後に「ガス代」はどうでしょう。
それこそ、独自チェーンを作るメリットがわかりません。
仮に独自チェーンを作った場合、実際にクエストをするユーザーが増えるのでしょうか?


例えば日本をマーケット対象とした場合、国内取引所に上場させる動きをしてくれたら、ユーザーは国内取引所で$GALを入手してウォレットに送付、そこからお触りが出来ますが、そうでなければETH送信からです。
そこまでやって、そのクエストのリターンが数十ドルだったら話になりません。
クリプト中級者はクエスト疲れ。上級者は触らない。
では、ターゲットにするのは初心者ですが、そんな面倒なことを初心者層がするわけがないです。
「ガス代」は、プロジェクト側のマーケティング次第になると思いますが、ユーティリティの機能としては国事情による制約が発生するので✗。

長くなりましたが、結論このトークンって今の時点では「ユーティリティに乏しく、あってもなくてもどっちでも良い存在」なんです。

では、その「不要」なトークンを発行しているProject Galxeを成功例として幾つかのプロットフォーム系のプロジェクトが立ち上がっていますが、それらのプロジェクトがトークン発行する必要ある?値段つく?って所です。
仮にトークン発行されても即売却されて、雀の涙で終わる可能性が考えられます。

出口戦略が「即売却」なら触っても良いです。しかし費用対効果どうでしょう?

プロジェクトを触る際に、そのプロジェクトに「トークン発行」する必要性があるのか?考えていただくのが良いのではないでしょうか。そうすることで、仮にそのプロジェクトにトークン発行する必要性があってもなくても、そのプロジェクトにどれだけウェイトを置くか決められるのではないでしょうか。

トークン発行のタイミング

現在の仮想通貨市場は、トークンの数が多すぎる印象です。
2023年度のベアマーケットでは、市場の外から投下されるお金が少ないです。
そのため、市場が盛り上がらない傾向が予測されます。

そのようなタイミングにおいて「トークンを発行する必要があるのか?」
もし、この市況でトークンを発行しても、トークン獲得者たちが一斉に売却する可能性が考えられ、
多くの通貨が経験したように、「一度地の底まで落ちたら復活しない現象」が発生するのではないでしょうか。
本当に優秀なプロジェクトで資金力もあれば、価格を維持させて次回のバブルまで生き残るかもしれませんが、そんな都合の良い話はありません。

もし賢いプロジェクトならば、今年に限っては開発に注力。
プロジェクト自体の認知を拡大させて、一定数のユーザーを獲得して市場が盛り上がったタイミングでトークンを発行する動きになると考えています。
そのため、今いたずらにトークン発行を煽っているプロジェクトのトークン価格は最初から安く、結果として「お触り = クエスト」に使ったガス代、費用、時間に対して満足のいく結果にならない可能性があります。

個人的には、インフルエンサーがチラつかせているトークンは期待値が低いと思っています。

プロジェクトがインフルエンサーにエアドロ示唆を案件として依頼する→ユーザー増やす→発行時に運営が優先的に売り抜けて終わり

が考えられるからです。

なので、今の段階では「トークン発行は一切考えていない」と言っているプロジェクトの方が期待値が高まります。

まとめ | 次回に続く

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

まずプロジェクトを触るのならば、触るプロジェクトを取捨選択して、トークンの必要性のあるプロジェクトを触るのが良いです。もし必要性がない場合でも触りたいのであれば、どれだけそのプロジェクトに注力するか決めましょう。

そして、そのプロジェクトの運営がトークン発行を急いでいないのが大事です。
(トークン発行急いでいない = 一定の活動資金もあり、収益もあるとも考えられます。)
前々回記事では「半年後に芽生えた」と書きましたが、今年に限っては「1年ほど」と保守的に来年度に獲得するのを念頭に動いたほうがストレスが無いのではないでしょうか

*深夜に書いているので、場合によっては公開後も記事を修正しているケースがありますがご了承ください。

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